プッチーニ 作、伊熊よし子 解説『イラストオペラブック1.トゥーランドット』読了 偶然、パヴァロッティの《誰も寝てはならぬ》を、YouナントカTubeで観て雷に打たれてから、一年ほど経つだろうか。そういえば大本の物語を知らなかったな、と本書を手にと…
しあわせの一歩手前で立ち止まり相応しいかと自問する癖
中野雄 著『ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢』、読了 兄弟子の推薦図書。 天才バイオリン職人、アントニオ・ストラディバリ。奇才バイオリン職人、グァルネリ・デル・ジェス。2人を中心に、バイオリンという楽器の魅力を記した一冊。 著…
みうらじゅん 著『「ない仕事」の作り方』読了 みうらじゅん先生によって著されたビジネス書。 私は三日坊主で、何ごとも長続きしない。どうすれば長続きするのか、その極意を知りたくて本書を手に取った。 人はよくわからないものに対して、すぐに「つまら…
梶尾真治 著(鶴田謙二 イラスト)『おもいでエマノン』読了 私は漫画やアニメ、映画、音楽などが好きだ。私と同様の趣味を持っている親戚がいる。先日、そのひとから、私の好みに合いそうだいうことで、『おもいでエマノン』という漫画を紹介してもらった。…
林洋子 編『近現代の芸術史Ⅰ〜欧米のモダニズムとその後の運動』読了 知識は系統的に学ばなければならない。それが師匠の基本的な教えだった。何かを系統的に学ぶということ。まずは、そのことについての歴史を学ぶということだろう。科学なら科学史、哲学な…
みうらじゅん 著『正しい保健体育Ⅱ〜結婚編』読了 『正しい保健体育』の続編。『正しい保健体育』は、主に思春期の過ごし方について書かれていたけれど、本書は結婚生活について書かれている。読んだのは今回がはじめて。 本書にも本当のことが、たくさん書…
みうらじゅん 著『正しい保健体育』読了 読むのは今回で4度目くらいだろうか。 私は本書を、数少ない「本物の名著」だと思っている。なぜ、本書は「本物の名著」なのか。それは、本書には、「本当のこと」が記されているからだ。 「本当のこと」は、しばし…
乃木 著『一休・骸骨』読了 本書のことを知っている人は少ないと思われる。なぜというに著者はプロの作家ではないからだ。著者の本業は映像クリエイターで、ダニエルさんという画家の方と一緒に「カエサルの休日」というpodcast番組を主宰されている。 私は…
夏井睦 著『炭水化物が人類を滅ぼす〜糖質制限からみた生命の科学』読了 今年、新年を迎えるにあたって、3つの目標をたてた。 1年間で50冊以上の本を読む デスボイスをマスターする 1日、10分でもいいから、毎日、絵を描く 目標は破られるためにある。あ…
『生物から見た世界』 ユクスキュル/クリサート 著 日高敏隆/羽田節子 訳、読了 今年1月、師匠が亡くなった。師匠は大変な読書家で、3日に一冊というペースで読書をしておられた。弟子のなかでは、比較的読書をする方だった私には、いつも本の話をしてくれた…
TVアニメ『恋は雨上がりのように』を観た。 私はひねくれた人間だ。どれくらいひねくれているかというと、自分がひねくれている自覚がないくらい、ひねくれている。 自分が病気である自覚のことを「病識」という。医療者にとって、病識のない患者は最も重症…
宇都出雅巳 著『どんな本でも大量に読める「速読」の本』読了 一言でいえば、「ゼロではない」ということだ。 とにかく本を眺めながら、パラパラとページをめくる。理解しようとか、解釈をはさもうとせず、ただ、物理的にページを繰る。難しそうだとか、時間…
田中芳樹 著『銀河英雄伝説10〜落日篇』読了 本巻の主要トピック ・ラインハルト、ヒルダと結婚 ・柊館炎上 ・シヴァ星域会戦 ・ルビンスキーの火祭り ・地球教壊滅 ついに、「銀英伝」本伝も最終巻。物語全体を通せば、本巻はクロージングに当てられている…
田中芳樹 著『銀河英雄伝説9〜回天篇』読了 本巻の主要トピック ・ヨブ・トリューニヒト、新領土総督府高等参事官就任 ・ラインハルトの求婚 ・ウルヴァシー事件 〜ロイエンタール元帥叛逆事件(新領土動乱) ・第二次ランテマリオ星域会戦(双璧の争覇戦) …
田中芳樹 著『銀河英雄伝説8〜乱離篇』読了 本巻の主要トピック ・回廊の戦い ・フェザーン遷都 ・イゼルローン共和政府樹立 前に、第5巻のところで、戦記物としての「銀英伝」は、最大の山場をむかえると記した。本巻では、ドラマとしての「銀英伝」のひ…
田中芳樹 著 『銀河英雄伝説7〜怒濤篇』読了 本巻の主要トピック ・ヤン艦隊、イゼルローン要塞を再奪取 ・ マル・アデッタ星域会戦 ・冬バラ園の勅令公布(自由惑星同盟の滅亡) ・ロイエンタール、新領土総督就任 本巻において、銀河を二分した勢力のひと…
田中芳樹 著『銀河英雄伝説6〜飛翔篇』読了 本巻の主要トピック ・キュンメル事件 ・地球教本部壊滅 ・ヤンの不正逮捕(反和平活動違反疑い)〜ハイネセン脱出 ・エル・ファシル独立宣言 新生銀河帝国の宇宙統一により、しばらくは平和が保たれるかにみえた…
中江有里 著『わたしの本棚』読了 母の従姉妹が貸してくれた本。著者の読書体験を綴ったエッセイ。私は、以前から読書感想を、なるべく簡潔に書きたいと思っていた。だが、どう書けばいいのかわからずにいた。本書には24冊の本が取り上げられており、一冊あ…
田中芳樹著『銀河英雄伝説6〜風雲篇』読了 本巻の主要トピック ・ランテマリオ星域会戦 ・バーミリオン星域会戦(ヤンの求婚) ・バーラトの和約 ・ローエングラム王朝の樹立 戦記物としての本書は、この巻で最大の山場を迎える。約2世紀に亘って続いた、…
『占星術殺人事件 改訂完全版』 島田荘司 著、読了 先日、急に身内の付き添いで病院に行くことになった。病院に行くときは、待たされるのが常であるため、必ず本を一冊持っていくのだが、このときは、ほんとうに急だったので、カバンに本を入れ忘れてしまっ…
『銀河英雄伝説4〜策謀篇』 田中芳樹 著、読了 本巻の主要トピック ・銀河帝国正統政府樹立(エルウィン・ヨーゼフⅡの亡命) ・「神々の黄昏」作戦発動(イゼルローン攻防戦〜フェザーン占領) 原作を読んでいて、気になったシーンがあると、アニメ版ではど…
『銀河英雄伝説3〜雌伏篇』 田中芳樹 著、読了 本巻の主要トピック ・イゼルローン回廊遭遇戦(ユリアンの初陣) ・ヤン、査問会議にかけられる ・第8次イゼルローン攻防戦(ガイエスブルグ要塞ワープアウト) 相変わらず、とてもおもしろい。読んでいる間…
『銀河英雄伝説2〜野望篇』 田中芳樹 著、読了。 本書の主要トピック ・帝国の内戦(リップシュタット戦役) ・同盟のクーデター(ドーリア星域会戦など) ・ラインハルト帝国宰相に(実質的な独裁体制を確立) そしてもうひとつ、この巻の中で「銀英伝」と…
『銀河英雄伝説1〜黎明編』 田中芳樹 著、読了 今年は読書に時間を割こうと思う。目標は、1週間に1冊。年間、約50冊だ。 今年の1冊目は何にしようかと考えていたら、今年、いよいよ「銀英伝」のアニメの新版が放映されることを思い出した。ならば、そ…
今年も今日でおしまい。振り返ると、今年は試練の年だった。姉が発病し、私自身もまぁまぁの病をした。でも、仕事の上で、新たに向かうべき方向を発見できた年でもあった。来年は日本経済もよくなりそうだし、いい年になりますように。 当ブログを振り返って…
『アップデートする仏教』 藤田一照 山下良道 共著、読了 私は、特別な信仰は持っていない。けれど、宗教、中でも仏教には少なからず興味がある。特に原始仏教については、最新の宇宙物理学や脳科学に通じるところがあるようで、ことさら関心がある。そんな…
『やさしい人物画』 A.ルーミス 著、読了 絵が描けるひと、楽器を演奏できるひとをうらやましいと思う。私もいつか、絵が描ける人間になれたらいいなと思う。絵画のモチーフにもいろいろあるだろうけど、私は、やはり「人間」を描いたものが好きだし、実際、…
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(Kindle版) F・K・ディック 著 / 浅倉久志 訳、読了 『ブレードランナー2049』を観に行くに当り、『ブレードランナー』(ファイナルカット版)を復習していたのだが、やはり私にとっては、少し難しい映画だった。ひと…
『ブレードランナー2049』 ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督を観た。 私が年間、映画館に足を運ぶのは、ほんの数回程度でしかない。だが、本作は劇場で観ないわけにはいかんでしょう!! とはいえ、私は「ブレラン上級者」というわけではない。前作はまだ4回しか観て…