何冊よめるかな?

本棚の肥やしと化した本たちを供養するため始めたブログ

2018-23  イラストオペラブック1.トゥーランドット

プッチーニ 作、伊熊よし子 解説『イラストオペラブック1.トゥーランドット』読了 偶然、パヴァロッティの《誰も寝てはならぬ》を、YouナントカTubeで観て雷に打たれてから、一年ほど経つだろうか。そういえば大本の物語を知らなかったな、と本書を手にと…

悪癖

しあわせの一歩手前で立ち止まり相応しいかと自問する癖

2018-22 ストラディバリとグァルネリヴァイオリン千年の夢

中野雄 著『ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢』、読了 兄弟子の推薦図書。 天才バイオリン職人、アントニオ・ストラディバリ。奇才バイオリン職人、グァルネリ・デル・ジェス。2人を中心に、バイオリンという楽器の魅力を記した一冊。 著…

2018-21 「ない仕事」の作り方

みうらじゅん 著『「ない仕事」の作り方』読了 みうらじゅん先生によって著されたビジネス書。 私は三日坊主で、何ごとも長続きしない。どうすれば長続きするのか、その極意を知りたくて本書を手に取った。 人はよくわからないものに対して、すぐに「つまら…

2018-20 おもいでエマノン

梶尾真治 著(鶴田謙二 イラスト)『おもいでエマノン』読了 私は漫画やアニメ、映画、音楽などが好きだ。私と同様の趣味を持っている親戚がいる。先日、そのひとから、私の好みに合いそうだいうことで、『おもいでエマノン』という漫画を紹介してもらった。…

2018-19 近現代の芸術史Ⅰ〜欧米のモダニズムとその後の運動

林洋子 編『近現代の芸術史Ⅰ〜欧米のモダニズムとその後の運動』読了 知識は系統的に学ばなければならない。それが師匠の基本的な教えだった。何かを系統的に学ぶということ。まずは、そのことについての歴史を学ぶということだろう。科学なら科学史、哲学な…

2018-18 正しい保健体育Ⅱ〜結婚編

みうらじゅん 著『正しい保健体育Ⅱ〜結婚編』読了 『正しい保健体育』の続編。『正しい保健体育』は、主に思春期の過ごし方について書かれていたけれど、本書は結婚生活について書かれている。読んだのは今回がはじめて。 本書にも本当のことが、たくさん書…

2018-17 正しい保健体育

みうらじゅん 著『正しい保健体育』読了 読むのは今回で4度目くらいだろうか。 私は本書を、数少ない「本物の名著」だと思っている。なぜ、本書は「本物の名著」なのか。それは、本書には、「本当のこと」が記されているからだ。 「本当のこと」は、しばし…

2018-16 一休・骸骨

乃木 著『一休・骸骨』読了 本書のことを知っている人は少ないと思われる。なぜというに著者はプロの作家ではないからだ。著者の本業は映像クリエイターで、ダニエルさんという画家の方と一緒に「カエサルの休日」というpodcast番組を主宰されている。 私は…

2018年の15冊目 炭水化物が人類を滅ぼす〜糖質制限からみた生命の科学

夏井睦 著『炭水化物が人類を滅ぼす〜糖質制限からみた生命の科学』読了 今年、新年を迎えるにあたって、3つの目標をたてた。 1年間で50冊以上の本を読む デスボイスをマスターする 1日、10分でもいいから、毎日、絵を描く 目標は破られるためにある。あ…

2018年の14冊目 生物から見た世界

『生物から見た世界』 ユクスキュル/クリサート 著 日高敏隆/羽田節子 訳、読了 今年1月、師匠が亡くなった。師匠は大変な読書家で、3日に一冊というペースで読書をしておられた。弟子のなかでは、比較的読書をする方だった私には、いつも本の話をしてくれた…

恋は雨上がりのように

TVアニメ『恋は雨上がりのように』を観た。 私はひねくれた人間だ。どれくらいひねくれているかというと、自分がひねくれている自覚がないくらい、ひねくれている。 自分が病気である自覚のことを「病識」という。医療者にとって、病識のない患者は最も重症…

13冊目 どんな本でも大量に読める「速読」の本

宇都出雅巳 著『どんな本でも大量に読める「速読」の本』読了 一言でいえば、「ゼロではない」ということだ。 とにかく本を眺めながら、パラパラとページをめくる。理解しようとか、解釈をはさもうとせず、ただ、物理的にページを繰る。難しそうだとか、時間…

12冊目 銀河英雄伝説10〜落日篇

田中芳樹 著『銀河英雄伝説10〜落日篇』読了 本巻の主要トピック ・ラインハルト、ヒルダと結婚 ・柊館炎上 ・シヴァ星域会戦 ・ルビンスキーの火祭り ・地球教壊滅 ついに、「銀英伝」本伝も最終巻。物語全体を通せば、本巻はクロージングに当てられている…

11冊目 銀河英雄伝説9〜回天篇

田中芳樹 著『銀河英雄伝説9〜回天篇』読了 本巻の主要トピック ・ヨブ・トリューニヒト、新領土総督府高等参事官就任 ・ラインハルトの求婚 ・ウルヴァシー事件 〜ロイエンタール元帥叛逆事件(新領土動乱) ・第二次ランテマリオ星域会戦(双璧の争覇戦) …

10冊目 銀河英雄伝説8〜乱離篇

田中芳樹 著『銀河英雄伝説8〜乱離篇』読了 本巻の主要トピック ・回廊の戦い ・フェザーン遷都 ・イゼルローン共和政府樹立 前に、第5巻のところで、戦記物としての「銀英伝」は、最大の山場をむかえると記した。本巻では、ドラマとしての「銀英伝」のひ…

9冊目 銀河英雄伝説7〜怒濤篇

田中芳樹 著 『銀河英雄伝説7〜怒濤篇』読了 本巻の主要トピック ・ヤン艦隊、イゼルローン要塞を再奪取 ・ マル・アデッタ星域会戦 ・冬バラ園の勅令公布(自由惑星同盟の滅亡) ・ロイエンタール、新領土総督就任 本巻において、銀河を二分した勢力のひと…

8冊目 銀河英雄伝説6〜飛翔篇

田中芳樹 著『銀河英雄伝説6〜飛翔篇』読了 本巻の主要トピック ・キュンメル事件 ・地球教本部壊滅 ・ヤンの不正逮捕(反和平活動違反疑い)〜ハイネセン脱出 ・エル・ファシル独立宣言 新生銀河帝国の宇宙統一により、しばらくは平和が保たれるかにみえた…

7冊目 わたしの本棚

中江有里 著『わたしの本棚』読了 母の従姉妹が貸してくれた本。著者の読書体験を綴ったエッセイ。私は、以前から読書感想を、なるべく簡潔に書きたいと思っていた。だが、どう書けばいいのかわからずにいた。本書には24冊の本が取り上げられており、一冊あ…

6冊目 銀河英雄伝説5〜風雲篇

田中芳樹著『銀河英雄伝説6〜風雲篇』読了 本巻の主要トピック ・ランテマリオ星域会戦 ・バーミリオン星域会戦(ヤンの求婚) ・バーラトの和約 ・ローエングラム王朝の樹立 戦記物としての本書は、この巻で最大の山場を迎える。約2世紀に亘って続いた、…

5冊目 占星術殺人事件 改訂完全版 ※ネタバレあり

『占星術殺人事件 改訂完全版』 島田荘司 著、読了 先日、急に身内の付き添いで病院に行くことになった。病院に行くときは、待たされるのが常であるため、必ず本を一冊持っていくのだが、このときは、ほんとうに急だったので、カバンに本を入れ忘れてしまっ…

4冊目 銀河英雄伝説4〜策謀篇

『銀河英雄伝説4〜策謀篇』 田中芳樹 著、読了 本巻の主要トピック ・銀河帝国正統政府樹立(エルウィン・ヨーゼフⅡの亡命) ・「神々の黄昏」作戦発動(イゼルローン攻防戦〜フェザーン占領) 原作を読んでいて、気になったシーンがあると、アニメ版ではど…

3冊目 銀河英雄伝説3〜雌伏篇

『銀河英雄伝説3〜雌伏篇』 田中芳樹 著、読了 本巻の主要トピック ・イゼルローン回廊遭遇戦(ユリアンの初陣) ・ヤン、査問会議にかけられる ・第8次イゼルローン攻防戦(ガイエスブルグ要塞ワープアウト) 相変わらず、とてもおもしろい。読んでいる間…

2冊目 銀河英雄伝説2〜野望篇

『銀河英雄伝説2〜野望篇』 田中芳樹 著、読了。 本書の主要トピック ・帝国の内戦(リップシュタット戦役) ・同盟のクーデター(ドーリア星域会戦など) ・ラインハルト帝国宰相に(実質的な独裁体制を確立) そしてもうひとつ、この巻の中で「銀英伝」と…

1冊目 銀河英雄伝説1〜黎明編

『銀河英雄伝説1〜黎明編』 田中芳樹 著、読了 今年は読書に時間を割こうと思う。目標は、1週間に1冊。年間、約50冊だ。 今年の1冊目は何にしようかと考えていたら、今年、いよいよ「銀英伝」のアニメの新版が放映されることを思い出した。ならば、そ…

来年の目標

今年も今日でおしまい。振り返ると、今年は試練の年だった。姉が発病し、私自身もまぁまぁの病をした。でも、仕事の上で、新たに向かうべき方向を発見できた年でもあった。来年は日本経済もよくなりそうだし、いい年になりますように。 当ブログを振り返って…

27冊目 アップデートする仏教

『アップデートする仏教』 藤田一照 山下良道 共著、読了 私は、特別な信仰は持っていない。けれど、宗教、中でも仏教には少なからず興味がある。特に原始仏教については、最新の宇宙物理学や脳科学に通じるところがあるようで、ことさら関心がある。そんな…

26冊目 やさしい人物画

『やさしい人物画』 A.ルーミス 著、読了 絵が描けるひと、楽器を演奏できるひとをうらやましいと思う。私もいつか、絵が描ける人間になれたらいいなと思う。絵画のモチーフにもいろいろあるだろうけど、私は、やはり「人間」を描いたものが好きだし、実際、…

25冊目 アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(Kindle版) F・K・ディック 著 / 浅倉久志 訳、読了 『ブレードランナー2049』を観に行くに当り、『ブレードランナー』(ファイナルカット版)を復習していたのだが、やはり私にとっては、少し難しい映画だった。ひと…

ブレードランナー2049

『ブレードランナー2049』 ドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督を観た。 私が年間、映画館に足を運ぶのは、ほんの数回程度でしかない。だが、本作は劇場で観ないわけにはいかんでしょう!! とはいえ、私は「ブレラン上級者」というわけではない。前作はまだ4回しか観て…